mätta
物件探しからスタートしたコンパクトマンションのリフォーム。
共働きのご夫婦は、コロナによる働き方や生活スタイルの変化などを思案しつつ、
利便性の高い立地が決め手となり、都内の駅近に建つ築39年の物件に決めた。
48.6㎡のコンパクトな部屋は、梁や配管経路などの制約が大きく、
変化していく暮らし方への要望にどのように沿っていくかが大きな課題となった。
お施主様は、LDKに2つのリモートワークスペース、お子様の成長を考え、
主寝室プラス居室を1つという基本的な間取りと、限られたスペースでの収納量の確保を希望されていた。
衣類や、その他小物の収納をそれぞれの動線上、使用する場所等に設けることで、
2つの居室(主寝室・子供部屋)は収納を持たない最小のスペースで良しとした。
脱衣室の手前にWIC、脱衣室からパントリーへと続く動線上にはWTCを設けていて、家事・生活動線が最短となった。
キッチンは、間口をコンパクトに抑えてⅡ型を採用することで、対面式の機能性と収納力を備えている。
対面には、ダイニングカウンターを設け、省スペースかつリビングスペースの確保を意識した。
LDKに接している2つのワークスペースは、固定棚と可動棚で造作することで、
さらなる働き方への変化にも対応できるさらなる可変性を持つ。
壁面に、可動棚やマグネット・有孔ボード等、機能性、収納量を確保できるような仕上げ材を、
床材には意匠性と機能性の高さからDAIKEN トリニティ、SANGETSU ココフロアを採用。
収納力と家事・生活動線の効率化を図るリノベーションとなった。
構造:RC(壁構造)
面積:47.28㎡
撮影:©Shuya Sato