HUG
延縮 ―のべしじむ― ことができるリビング。
家族4人、子供の成長やライフスタイルの変化に応じる空間。
今はまだ幼い2人の姉弟には、走り回っても、おもちゃを広げても充分なリビングを。
近い将来にはプライベートを確保したスペースも必要になる。
その先の未来にはご夫婦2人の趣味の部屋とリビングが必要になるかも…
その時々に住居に求める空間の大きさや用途は変化する。
部屋を増やしたり、減らしたり、回遊性を持たせたり、
リビングと一体的に使えるように建具に意匠をこらした。
LDKは、基本の15帖と4帖のベッドルームを2室、
ヌックと洗面のあるホールを一体とできる。
収納スペースは納戸、ファミリークローゼットに集約。
納戸は、ワークスペースと引戸で繋がり、回遊性がある。
今はご主人様のテレワークのためのワークスペースだが、
引戸を引き込み、納戸と一体として使えるように、
カウンターの高さや収納の造作に工夫している。
部屋の中心には、ヌックを設けた。絵本やおもちゃをしまう収納としての機能も持っている。
今はまだ足をプラプラとさせて絵本を読んでいる姿がいたいけな姉弟。
ご夫婦の趣味のまんがや音楽を一緒に楽しむ未来が待ち遠しい。
お打合せでこの先のご家族の形を考えながら、少しずつ形にしていくプロセスを経たからこそ、
細部までご夫婦の想いを生かすことができた。
10年後、20年後までにこの部屋の間取りが何回変化し、用途をいくつ持つのか、
想像を超えた間取りの解がいくつ生まれるのか。プランニング、お打合せ中から楽しみが止まらない。
構造:RC造
面積:76.82㎡
撮影:©Shuya Sato
デザイン監修:アソトシヒロデザインオフィス