たすかけ『ギャザリング』
スタイルに捉われない、「らしい」空間を提案するショールーム。
建築に携わる人、または吉祥寺の近くにお住いの方々にもお越し頂いて
出会いを大切にしてほしい、建築について語ってほしいなど、そんな願いを込めている。
天井から吊り下げられた中に浮いたタモの造作ルーバーは
天井面・宙に浮いた面にカーブを持たせ、
今後活用していくオンライン会議などで使用するTVを壁掛け設置した。
抜け感を持たせ、重すぎない雰囲気を演出。
壁面3面にシナで床から天井までの本棚を造作し、
カタログ・サンプルなどを沢山置けるようにした。
下部の収納の扉は、お客様にイメージして頂けるように、
色々な樹種の面材を使っている。
中心に2つ並べられたテーブル。
スライスした天然石を張り、製作した台形のアイアンの脚がマッチしているテーブルと、
フォルボを使用した作業しやすいテーブルには、大工さんが現場で使用する作業土台の脚を採用した。
そして、スタッフひとりひとりが自分が座りたいと選んだ
ビンテージの椅子や、長く愛される有名デザイナーの椅子を配置した。
不揃いだが、不思議と違和感はない。
実際に、お越しになるお客様に座り心地を体感して頂ける。
一際目にとびこんでくる、たすかけのコーポレートカラーの塗り壁は、
建築の修復技術(質感)と絵画の知識(色)を掛け合わせ生まれた
PORTER’S PAINTを採用した。
光を味方に作り出す陰影と、経年変化にて豊かな表情を楽しむことができる。
玄関を入ってすぐの床は六角形のヘキサオーク。
ナラ材を六角形にしたフローリングと、その先に続く約900角の
OSBの組み合わせは、馴染みが良い。
壁の中からコードが出ているPoint No.39でオーダーしたペンダント照明は、
ランプとソケットとコードをひとつひとつ形と色を選んでいる。
ランプのそれぞれのフォルムを見ていると飽きがこない。
キッチンの設備は元々あったものを使用し、
オークの亀甲仕上げのフローリングを貼った扉のみを交換している。
洗面のカウンターはモールテックスで仕上げ。
カウンター部分はアールのデザイン性をもたせ、
少しでも洗面室を広く使えるようにした。
この空間には、スタッフの想いとこだわりのアイデアが詰まっている。
違った素材・形状を組み合わせ、
訪れた人に住宅の可能性がまだまだあるということを
体感して頂けるギャザリングスペースとなった。