『吉祥寺ラボ』のオフィスで大工さんに
デスクカウンターと本棚をラーチ合板にて造作してもらいました。
ラーチ合板というのは、針葉樹で構造用のマツなど樹を薄くスライスして張合わせ、
パネル状にしたものです。
壁や床の耐震構造用の面材に用います。よく厚み12ミリや24ミリで使われる合板です。
本来は、皆様が出来上がったときにご覧になる内装仕上げの下に隠れてしまうものです。
だから、もともと「見た目」を考慮して製造されていません。節だらけだったり、色が斑だったり、
でも実は、その製造ロットの中の何割かは、けっこう「美しい木目」のものが混じっています。
それがなかなかイイ感じです。
どのラーチ合板が良いか…材木屋さんにも伺い、選ぼうと思ったのですが、
今回は『インテリアラーチ合板』という仕上げ材として表面を綺麗にした合板を選択しました。
また、ラーチ合板特有の小口(厚みの部分)を見せたくて、本棚部分は27ミリ、
カウンターは40ミリと厚めに設定しました。
本棚は大工さんに工場で作ってもらって、現場にて取付。
本棚は、相当重かったですよね・・・
保護塗料としてオスモ塗装(自然塗装)のクリアをラーチ合板の表面に塗布しました。
デスクカウンターと本棚は完成!
ただ、たすかけのリフォームはさらにかけ(×)ます。
本棚とデスクの間に使いやすく、デザインもプラスできるものを
施したく・・・
チョークもマグネットも使用できる、ちょっと懐かしくなる仕様にしました。
塗る下地は平滑な方が良いので、大工さんにシナ合板を一枚張ってもらいました。
下地にマグネット塗装を4回ほど塗布し(その都度乾かします)、
最後に黒板塗料を塗布します。
塗装やさんがコテを使って平滑に仕上げてくれています。
出来上がりました。
1日がかりでスタッフも手伝いながら、完成致しました。
今回はグリーンエレファントさん(http://www.greenelephantco.com/)
のEcosオーガニックペイントを選ばせて頂きました。
色もたくさんの中より選ぶことが出来ます。
リフォーム・リノベーションでも勉強机やプレイルームやリビングの伝言板など、
遊び心のある場所に黒板塗装を計画するのも楽しいですよね。
今回はラーチ合板と黒板塗装の組み合わせですが、
他の組み合わせも考えられますよね。
計画していく中で、お客様が黒板塗装したい!とご要望があった場合、
ただ黒板塗装をやりましょう!というのではなく、
なぜ黒板塗装をしたいのか?
どこに黒板塗装をしたいのか?などなどヒヤリングをさせて頂いて、
その周りの空間や用途によって、ご提案させて頂きます。
アイデアを共有して、納得のいく家づくりを一緒にできればと思います。